| 日産車ではGT-Rの話題ばかりで、スカイラインクーペがちょっと陰に隠れた感じもするが、ニッポンのGTカーを忘れてはいけないのだ。つまり、スカイラインは「サルーンカー」ではなく、「GTカー」である事を再認識して欲しいと思う。ディーラー側はこのクーペを「R34GT-R」の後継車的格付けとの認識をお持ちの様です。さて、この370GTクーペ。ドライビングする事が好きな人であれば、アクセルを踏んだ瞬間にその違いを感じる事だろう。市街地はATで優しく。郊外のワインディングはDSモードでアクティブに。更に進化した「VQ37VHRエンジン」の、まるでフリクションロスの無い小型バイクの様なハイレスポンスぶりは、ためらいも無く一気に7500rpmまで回ってしまう(スロットルは、あえてワイヤーリンケージでダイレクト感を)。シーケンシャルでのシフトダウンでは、瞬間に適切なブリッピングが入り、まるでゲーセンのカーレースの実車版だ。「3,7L 333PS/7000rpm」のエンジンがこれほどまでにシャープに軽やかに回られると、体感速度とのギャップを頭の中で補正する時間が必要となる。昨年の12月に試乗した「250GT Four」もハイレスポンスだが、3,7Lではプラス強力なトルクが上乗せされた形になる。
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