| CAP232(実機)はフランスのミュドリ社製アエロバテックス機ですが、舵面の大きさもさることながら、最大の特徴は水平尾翼の高く主翼寄りの取付け位置にある。航空機というものは如何に安定した飛行性能であるかが本来の設計であるが、アクロ機に関してはそれとは正反対の設計もありなのだ。CAP232の水平尾翼が良い例なのだが、何故この様な位置なのかというと、任意に高速失速を起こさせる為なのである。それをきっかけに特殊なマニューバ(アクロ)に入るのだが、要するに極端なアップを引いて機首を上げた瞬間、主翼の乱気流が水平尾翼にかかって浮力を失わせるといった寸法なのである。クワバラクワバラ・・・
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