| 中学生の頃、スバルの販売店のおやじがカタログを小脇に抱えて家にやって来て見せられたのが、スバル初の普通車、スバル1000であった。水平対向4気筒の前輪駆動車と繰返し豪語するので、私は前輪駆動を全輪駆動としばらくの間勘違いしてしまいました。間もなく1000から1100ccになり、名前もFF-1に改められると、前輪駆動車をFF車と一般的に呼ばれる様になりましたが、正式には、FW車である。しかしながら国産車でスバルがFFの先駆者では無く、さかのぼればスズキフロンテ800なども前輪駆動車であった。スバルはその後1300G迄発展し、1400ccからはモデルチェンジして名前もレオーネに改められます。日産からは、初のFF車チェリーが発売になりましたが、開発時はスバルとの技術提携で水平対向エンジンを乗せる話しになってたらしいのですが、コストがかかり過ぎると言う理由から、結局サニーに搭載されてたA12型を横置きに積む事になった様です。ホンダはセダンの1300 77、99、1300クーペ7、クーペ9 がFFデビューしましたが、空冷横置き4気筒エンジンとクロスビームリアサスペンションは欠陥中の欠陥で、丸ごと欠陥車でした。私が学生時代に後輩の父親から譲受け、しばらく乗ってましたが、箱根で何度と無く死に損ねた思い出深いクルマです。但し、高速道路はアルファロメオの比ではありません。その後しばらくして、ホンダシティターボ、ブルドックII なる物が発売されましたが、噂で、直線道路で左のガードレールに張り付くという話しを耳にしましたが、カーブで曲がらない話しならホンダだし理解もするけど、直線で張り付く話しはデマだと思い込んでおりました。ある日の事、友達のカメラマンが、事もあろうに中古のシティターボを買ってしまったので、さっそく試乗して、直線の信号からアクセルを一杯踏んでみたらズルズル左に吸い寄せられるではありませんか! ウァ〜〜本当だったんだと、感動すら覚えてしまいました。当時のFF車は大なり小なり特有の癖があり、FRの様な操舵感覚はとても望めず、個人的には嫌いな代物でした。
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