| そろそろ12代目、新型スカイラインに光栄にも試乗出来そうだが、ふと、考えてしまった事がある。快適に人を運ぶだけならほとんどのクルマはクリアしてるし、逆に不快なクルマを探す方がマニアックかも知れない。勿論贅沢にはきりがない事を考慮しての話し。最近うちの奴用に買ったデミオにしても、あえて言うならロードノイズ以外はなんの問題もない。極端な話し、人も羨むフェラーリなんかは一体どうなのかといえば、見方によっては大変不快な乗物かもしれない。ちょっと古めの328なんかはスモールフェラーリの代表的存在。ピニンファリーナの美しいスタイルとは裏腹に、ドライバーは背中に汗をかきながらの格闘を強いられる事になる。スポーツカーとは、人間がスポーツする事と思い知らされる瞬間でもあります。それを悟られまいと、涼しげな顔もマナーのひとつ!。しかし、でもフェラーリなのです。いつも思う事なのだが、「意のまま操れるクルマ」って仮に存在したら、つまんないだろ ー な 〜 って思う。つまり「乗り味」の味って言い換えると欠点とか、癖の事なんだなー。「あの人はなかなか味がある人だ。」 は、「癖者だ」 なのだ。昔、スカイライン(KPGC10)に初めて乗った時は、S20型のフロントヘビーさに驚かされてしまったが、同時に、曲がる事を教わったのも事実だった。それ以来、路面のグリップ感が伝わって来ないクルマには乗れない身体になってしまった。路面のグリップ感がドライバー側に伝わらない、或は、故意に伝えない方が高級車とする風潮がはびこる中、飛行機屋のポリシーでもある操縦感覚、つまり、パイロットへの状況伝達工学が生かされたクルマ作りを血統とするプリンス。その新世代VQフロントミッドシップでは2代目となる新型スカイライン。「乗り味」グリップ感は想像を超えてる事だろう。
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