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生ハン切るなよ ! 。  投稿者:サイコロ3 投稿日:07.5.11 (金) 23:21  〔コメントする〕  削除

 当店に初めてのお客様が見えられて、しばらくご覧になった後、アコードEX 1976をお買いになられた。「やっぱりこれぐらいの時期は個性があって良かった 〜 」と言い残して帰られました。図星です。おっしゃる通り。クルマが好きな人ならたいてい同じ事を口にします。一体なんでこうなっちゃったんでしょうね ? 。おそらく世界一売れてる事と、納得や満足の次元とに食い違いがあるんだね。メーカーにしてみればコストをかけずに儲かるものが当れば「バンバンザイ」。その一つがミニバンだね。駆動系で言えばFF(FW)が多いのもそんな理由から。ユーザー心理で言えば、ドライブ中、手っ取り早く「ファミレス」を選ぶのと同一心理かも知れない。それが現代のチョイス ! 。ところで、初代アコードは記憶が正しければホンダ初のパワステだったと思う。今のパワステと違い、どの位置でもスピードにかかわらずクルクルと軽く、恐怖のパワステと呼ばれていた。特に雪道では真っすぐ走らせるのに大苦戦と、初期はそんなもんだった。その頃の国産車のほとんどはまだパワステじゃなく、ハンドルが重く車庫入れなんかは「内掛け」でハンドルを切った。当時よく言われたのは、「生ハン切るなよ」だった。生ハムではない。今や死語どころか、何の事やら意味不明の世代だろう。「生ハン」とは、停車したままハンドルを切る事で、何故いけないかと言うと、止まったタイヤを強引に力ずくでハンドルを切ると軸がねじれてセンターが狂ってしまう。つまり直進時にハンドルが左右どちらかに切られた状態だ。例えるならば、転んでハンドルが曲がった自転車に乗ってる感じ。支障は無いものの気分が悪い。当時その様なクルマは結構あった。従って、車庫入れなんかでは半クラでソロリソロリ動かしながらハンドルを切らなければならなかった。センターが狂ってしまった時は、ハンドルをボスごと抜き取ってセンター(直進)に合わせて差し込み直して調整してしまった。本当の所は不明 ? 。現代ではそんな心配はまったく必要ないばかりか、止まったままでも片手でスルリスルリとハンドルが切れる。しかし地面をよく見てみよう。糸巻き状にタイヤ跡がクッキリ残る筈だ。大切なクルマは「生ハン切るなよ ! 」「歯、磨いて寝ろよ ! 」・・・。


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