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ついでの話しに  投稿者:サイコロ3 投稿日:07.7.23 (月) 16:35  〔コメントする〕  削除

 次回のフライトに備えて、機体整備をする。六角レンチを持ちいて、エンジンからマフラーを外し、ピストンの焼け具合を確かめる。「ん ー いい色に焼けている」 なんてね !。このエンジン、OS SX50(8,17cc)にはピストンリングが入っている。ところが1枚だけ。常識では圧縮用に2枚必要なのだが、高出力、高回転の為に抵抗となるリングを1枚にしている。ピストンリングには切れ目があって、広げないとピストンには組込めない訳だから、当然すき間が生じる。しかしそれでは圧縮漏れしてしまう事になる。結論からいえば、燃焼による熱膨張ですき間を無くしてしまうのだが、そう簡単な技術ではなく、世界に誇る、正に「MADE IN JAPAN」なのである。グローエンジンには、更に高回転を求めた「ABC」と呼ばれる物があり、こちらにはピストンリングは無い。しかし前回、職人さんの書込にある「画竜点睛を欠く」という間抜けなものでは無く、これもまた、ピストン本体の熱膨張率と工作機械の精度の賜物、正に「MADE IN JAPAN」なのである。


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