| 先日『マグノリア』(99/ポール・トーマス・アンダーソン監督)を観てきました。 公開前からすごく期待していた作品だったので、公開されてすぐに観にいきました。 結果は・・・もう言葉も出ないほど感激しました。驚くべき完成度です。 これだけ期待した映画も、これだけ期待に答えてくれた映画も久しぶりです。 LA郊外に住むある12人の、とある1日を描いています。 様々な苦悩をもつ関わりの無い人々が、やがてお互いに関わりをもっていき、 そして信じられない出来事に遭遇し・・・ ともかく精巧に出来ています。長回しを多用しそれでいて大胆なカッティングで 押さえた演出、押さえた演技、そしてラストもハデな演出はありません。 演技陣も素晴らしい。上映時間3時間7分は妥当な時間でした。 ロバート・アルトマン監督などが描く群像劇が苦手な人も、 この作品なら受け入れてもらえるのではないでしょうか? それぞれの人間のストーリーが独立して進んでいきますから 混乱することも無いように思います。 この映画を観て、ああやっぱり映画が好きで良かったなぁとあらためて思いました。 ハデなアクションも面白いんだけれども、こういう映画も面白いですよ。 『マグノリア』を観て映画を好きになってもらえたらいいなあ。 尚、絶賛する声と同じくらい駄作であると言う声もありますから 是非自分で確かめてみて下さい。
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